製品付属のリソース移行ツール(Powershellモジュール)を使用して、ActiveReports Server上に保存されているレポートやユーザー情報などの設定をバックアップすることができます。バックアップ可能なリソースは以下の通りです。
- レポート
- データソース
- データセット
- 画像
- プリンター
- スケジュールテンプレート
- スタイルシート
- ユーザー
- ロール
- カテゴリ
- UI設定
また、以下の設定はすべてのリソースをバックアップする場合のみ、バックアップ可能です。
- レポートに設定したカテゴリ
- ロールのルートカテゴリ
使用方法の詳細は製品ヘルプの「リソース移行ツール(Powershellモジュール)」も参照してください。
注意:リソース移行ツールはService Pack1(SP1)より製品に付属します。初版には含まれません。
一例として、すべてのリソースをバックアップする場合は、以下のような手順になります。
- ActiveReports Serverのインストールフォルダより、リソース移行ツール(...ActiveReports 11.0J Server\SDK\Samples\Migration PowerShell Module)を取得し、任意の場所にコピーします。
- 管理者権限でWindows PowerShellを起動し、以下のコマンドを実行してリソース移行ツールのあるフォルダに移動します。
> cd "リソース移行ツールのフォルダのパス" - 続けて以下のコマンドを実行し、モジュールをインポートします。
> Set-ExecutionPolicy Unrestricted -Scope CurrentUser
> Import-Module .\ArsMigration.psd1 -disablenamechecking
※上記コマンド実行時に実行ポリシーの変更に関する警告が出力されます。上記コマンドを実行すると、現在のユーザーにすべてのスクリプトの実行を許可した状態になるので、処理完了後、必要に応じて実行ポリシーを変更してください。(参考:Set-ExecutionPolicy コマンドレットの使用) - モジュールがインポートされたら、以下のコマンドを実行し、リソースをバックアップします。
> Export-ArsData -Path data_all.zip -Session @{uri="http://example:8080"; token="testtoken"}
※この例の場合、リソース移行ツールのあるフォルダに”data_all.zip”という名前のバックアップファイルが作成されます。
※-Session オプションは、バックアップしたい環境と同一の環境にツールを配置して実行する場合は省略可能です。
※"http://example:8080"の箇所はリソースをバックアップしたい環境のURLを、"testtoken"の箇所は、バックアップしたい環境から取得したセキュリティトークンを設定してください。セキュリティトークンの取得方法は、「セキュリティトークンの取得」を参照してください。
以上でバックアップは完了です。作成したバックアップファイルから、復旧を行うには、以下の手順を行います。
- バックアップの手順の1~3を行う。(すでに行っている場合はこの手順はスキップできます。)
- 以下のコマンドを実行し、リソースを復元します。
> Import-ArsData -Path data_all.zip -Session @{uri="http://example:8080"; token="testtoken"}
※-Session オプションは、バックアップしたい環境と同一の環境にツールを配置して実行する場合は省略可能です。
※"http://example:8080"の箇所はリソースを復旧する環境のURLを、"testtoken"の箇所は、復旧したい環境から取得したセキュリティトークンを設定してください。対象のURLにバックアップ元以外の環境を指定することで、リソースの移行も容易に行うことができます。
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